右上7番サイナスリフト治療例

インプラント同時埋入によるサイナスリフトの経年変化

サイナスリフトのラテラルアプローチはフラップを大きく剥離し浸襲が大きい手法といえます。私はほとんどの場合歯槽頂からアプローチしてインプラントを同時埋入する手法を選択しています。低浸襲で術後約4ヶ月で2次手術にとりかかれる利点があります。

術前の状態 【1】 重度歯周病により保存不可能な状態です。エムドゲインによる再生療法を試みましたが予後不良のため、抜歯してインプラント埋入の計画をたてました。抜歯即時埋入とサイナスリフトのコンビネーションとなります。
サイナスリフトと抜歯即時埋入をした状態 【2】 長さ13mmのインプラントを埋入して、約10mm上顎洞を挙上していきます。歯槽頂アプローチのサイナスリフトと抜歯即時埋入のコンビネーションテクニックは低浸襲で痛み、腫れがほとんどありません。
補綴物を装着してから約1年後のレントゲン写真 【3】 最終補綴物装着後約1年のX線像。【3】で認められる骨補填財の像が自然な骨の像に変化してきています。ほとんどがサイナスリフトした骨で支えられていますが、ペリオテスト値ー6で良好な予後が期待できます。
CT画像 【4】CT像。インプラントは骨様組織に囲まれて、今後良好な予後が期待できます。HAインプラントを用いた歯槽頂アプローチのサイナスリフトは予知性の高い術式と考えています。。
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