大臼歯部狭窄歯列弓をスプリットクレストで対応した症例
【1】長期間歯が欠損したまま放置されると、歯槽骨が吸収してしまい、インプラントを埋入するのに不利な環境になってしまいます。この症例では歯槽骨を分割して骨幅を拡げ、インプラントを埋入する計画をたてました。 | |
【2】粘膜を剥離した状態。インプラント埋入には十分な骨幅とはいえません。 | |
【3】歯槽骨にスリットを入れて歯槽骨を分割していきます。スプリットクレストの術式で対応しました。下顎の骨は硬いので頬側骨板がとばないように慎重に拡大していきます。 | |
【4】ボーンエキスパンダーを併用してインプラント床を形成しました。インプラント埋入の十分な環境が整いました。 | |
【5】インプラントを埋入した状態。骨幅が拡げられてインプラントが埋入されたことがわかります。 | |
【6】縫合した状態。メンブレンは必要ありません。 | |
【7】補綴装着時の側方面間。歯槽骨を広げることによりメンテナビリティーが向上します。 | |
【8】補綴装着時の咬合面観。審美的、機能的回復がなされました。 | |
【9】術後2年のCT像です。インプラント周囲は健全な骨に囲まれ、長期維持、安定していくことが予想されます。 |