虫歯予防の鍵・フッ素とキシリトール

フッ素とキシリトールの役割

むし歯には細菌のほか、からだ(宿主)と食べ物(基質)が関わっています。どれかひとつの要因が完全になくなれば、むし歯の再発はなくなります。
歯の硬い部分はアパタイトというリンとカルシウムの結晶からできているものですが、フッ素は酸に強いアパタイトをつくり「からだ」の要因を飛躍的に改善します。
キシリトールはミュータンスレンサ球菌に酸をつくらせないだけでなく、歯が失ったミネラルを回復するのを助ける働き(再石灰化)もあります。これはプラークの中にある水に溶けるカルシュウムを増やす働きをキシリトールがするためです。
 

歯を守る甘味料キシリトール

ミュータンスレンサ球菌はあらゆる糖を食べて水に溶けないネバネバ(グルカン)と乳酸をつくります。ところが、例外的にミュータンスレンサ球菌はキシリトールを分解できません。そればかりか、ミュータンスレンサ球菌はキシリトールを吸収しているうちにほかの糖を発酵させる能力もなくなります。そして長期間キシリトールを食べていると、ミュータンスレンサ球菌のむし歯をつくる能力が失われていきます。何ヶ月かキシリトールガムをかんでいる人は、ガムをかむのをやめても長期間効果を持続するという研究があります。
 

フッ素利用についての考え方

低濃度のフッ素が効果的
洗面所の歯ブラシむし歯をつくる「からだ」の要因を改善する最も確実で効果的な方法はフッ素の利用です。唾液にはフッ素以外にもたくさんの種類のミネラルがあります。溶け出したミネラルが再び酸に溶けにくいリン酸カルシュウムになることを再石灰化といいますが、その中でフッ素を含むアパタイトが酸に強い性格を示します。専門的に言うとハイドロキシアパタイトがフルオラアパタイトに変化します。
フッ化物を使ったむし歯予防は、歯が生えたばかりで歯の表面が未熟な時期に行うと効果的です。一生強い歯になるのです。