コルチコトミーを行った複雑な矯正治療治療例

コルチコトミーにより歯牙移動にかかる時間を短縮する

歯並びはかみ合わせに関係していて大切です。審美的に問題があるばかりではなく機能的にも大きな問題を引き起こすことも少なくありません。そして当然のことながら歯並びが悪いと虫歯や歯槽膿漏になりやすく問題を引き起こすことが多くなります。

私たち歯科医師は矯正治療において歯を粘土に埋まっているがごとく移動することが可能です。若年者であれば歯牙移動すに要する時間は少なくてすみますが、成人でも歯を動かすことは可能です。歯並びが悪い方はあきらめずに矯正治療をおすすめします。

この症例は外科的浸襲を加えて、局所の骨粗鬆症を引き起こして歯牙移動にかかる時間を短縮するコルチコトミーという手法も応用しました。

初診時のの状態と簡単な治療計画 【1】初診時の状態。乳犬歯が2本残存しておりその2本を抜歯して歯並び整えていきます。右上の犬歯は口蓋にあり回転、圧下の力を加えながら移動していきます。
術後治療終了時の状態 【2】矯正治療終了後1年の咬合面観。多少の後戻りが診られますが安定した状態です。患者様はあきらめていた歯並びなので大変満足していました。歯並びを良くすることは、その後の人生のQOLを大きく変えていくことをお忘れなく。
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