Brava矯正とは
Brava矯正は、アメリカのBRIUR社が開発した新しい裏側矯正治療法で、歯の裏側に装着する矯正装置です。従来の裏側矯正とは異なり、ワイヤーではなく、形状記憶合金の力で歯を1本ずつ独立して動かす「インディペンデント・ムーバーズ・テクノロジー」を採用しています。これにより、目立ちにくいだけでなく、歯への負担が少なく、比較的短期間で治療できます。
【Bravaのメリット】
◆目立ちにくい
装置は歯の裏側に装着されるため、外からはほとんど見えません。人目を気にせずに、目立たない矯正治療を行うことができます。
◆幅広い症例に対応
歯を1本ずつ独立して動かせる仕組みを備えており、さまざまな症例に柔軟に対応できます。歯の傾きや位置を細かく調整できる技術が用いられているため、大きな移動を必要とするケースにも適応可能です。
◆治療期間が比較的短い
比較的短期間で治療が完了するのが大きな特徴です。症例によって異なりますが、一般的に表側矯生やマウスピース型矯正では1〜3年、裏側矯正では1年半〜3年ほどかかることが多いのに対し、Brava矯正では最短で9ヶ月〜1年半ほどで治療を終えることが可能です。
◆通院回数が少ない
あらかじめAIがそれぞれの歯にかかる力や角度を計算し、そのデータをカスタムアームに入力します。矯正治療中の歯の動きは治療開始前にプログラムされているため、頻繁に歯科医院での調整が不要となり、通院回数を減らすことが可能です。
◆歯への負担が少ない
特許技術である『インディペンデント・ムーバーズ・テクノロジー』により、歯を1本ずつ適切な力で動かすことが可能です。そのため、歯への過度な負担を抑えられます。
◆口腔ケアがしやすい
食事や歯磨きの際に装置を取り外す必要がありません。ワイヤーを使用しない構造のため、
歯間へのフロスの通過も可能で、毎日の口腔ケアがしやすいのが特徴です。
【Bravaのデメリット】
◆装置による違和感や発音がしづらい
装置が歯の裏側に装着されるため、舌に触れて違和感や痛みを感じることがあり、舌の動きも制限するため、特に「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音がしにくくなる場合があります。
◆金属アレルギーのリスク
矯正装置にはチタン合金が使用されています。チタン合金は一般的に金属アレルギーを起こしにくい素材とされていますが、体質によってはアレルギー反応が出る場合もあります。そのため、治療を受ける際は、使用されている素材について十分に確認し、治療を受けるかどうか検討することをおすすめします。
◆歯科医院の少なさ
現時点でBravaを取り入れている歯科医院は、全国的にもまだ少ないのが現状です。
Brava矯正の治療の流れ
口腔内スキャンデータや口腔内写真、レントゲン画像などのデータをもとに治療計画が作成されます。作成された計画を確認していただき、納得・同意を得られたら装置の製作に入ります。約2~3週間後に装置が届き、歯の裏側に装置を接着し矯正がスタートとなります。
装置装着後は、おおよそ6〜8週間に一度のペースで通院していただく必要があります。
装置の除去後は、後戻りを防ぐためにリテーナーを使用して歯の位置を安定させます。その後は、経過観察となります。
費用 1,000,000円(税別)