歯周治療とメインテナンス

今やよく聞くようになった歯周病・・・

歯周病の予防は出来ていますか?

歯周病はほっといていても治りません。徐々に進行していってしまいます。

まず歯周病には歯肉炎歯周炎があります。

《歯肉炎》

歯みがきや歯間ブラシ、フロスを通したときに歯肉(歯茎)から出血が続く場合、歯肉には炎症(発赤・腫脹・発熱・疼痛)が起きています。軽い歯肉炎なら自覚症状は出血くらいなのですが、  歯肉炎が続くと健康な歯肉に比べてぷくっと腫れたような状態で赤みが出たり痛みを伴ったりします。

《歯周炎》

歯肉から移行した病態で顎骨の喪失もみられます。

(骨の吸収が起こると歯茎も徐々に下がっていきます・・・)

 

これらは口腔内に歯周病菌がたくさんいるために起こってしまうのです。

長い時間歯を磨かなかった時、歯の表面を舌で触るとぬるぬるしている時はありませんか?

それが歯周病菌の巣窟”バイオフィルム”です!!!!

よく台所など排水溝周りにぬるぬるした膜ができていることありますよね?

あの膜の中にはたくさんの菌が何層にも重なってできています。

 

お口の中のバイオフィルムも一緒です!

虫歯菌のミュータンスレンサ球菌が口に入ってきた砂糖を分解して粘着力のあるグルカンというものを作り出すのですが、そこに更に色々な菌がくっついて歯垢(プラーク)になります。

(プラーク1mgあたりには10億個もの細菌がいると言われてます・・・)

この段階では歯ブラシでこすれば落ちるのですが、落とし切れていないとどんどん増殖し、次第に厚みを増し膜が作られていくのです。

その膜がバイオフィルムなのです。

一度できてしまうと歯ブラシでこすったくらいでは落ちなくなってしまうのです・・・

 

ですので、定期的なメインテナンスで専門的な機械を使ってバイオフィルムを壊します

なので定期検診はとても大事です(^^)/

そしてバイオフィルムをはがした後は、再びバイオフィルムができないような口腔内にすることが必要です!!

 

 

歯周病は年齢とともに進行していく生活習慣病と言われていましたが、歯周病も虫歯と同じようにバイオフィルムを根城に繁殖した細菌感染症であることが分かってきました。

最初にお伝えした通り顎骨の喪失がみられるものが歯周炎なので自分ではどのくらい進行しているかすぐ気付けません・・・

検診で行う歯周検査により歯周ポケットの深さを測ったり、レントゲン撮影により骨の状態を診たりして分かります。もっと細かく検査する場合はCT撮影も行います。

 

歯周ポケットが深くなってしまうとそこにプラークが溜まりやすくなり、菌の巣になってしまいます。

深いポケットの清掃が歯ブラシでは難しくなる為、悪循環に陥ってしまいます。

深くならない為にまずは歯周病原細菌が繁殖できない環境を整えていきましょう!

 

それは食事した後など患者様自身で毎日のブラッシングを行うことで実行できます(^^)

最近では音波ブラシでとても使いやすいものなど出てますよ♪

普通の歯ブラシでは落ちない細かな汚れまで取ることができ、バイオフィルムの餌がなくなるので成長できなくなります(^O^)

自分に合ったものを使用してプラークコントロールを行いましょう♪

 

口腔内で起こってる異常な症状は一時的に収まったとしてもほっといて治ることはありません。

何かおかしいなと感じたら手遅れになる前に早めに治療をしていった方が良い方向に行くことがほとんどです(^^)b

そのために歯科医院で超音波とゆう特殊な機械を用いてバイオフィルムを機械的に除去していく事がとても大事です!