「よく噛みましょう」「脳を活性化してボケ防止になる」など耳にしたことがあると思います。
マスメディアでもよく言われていますよね。
噛むことによって唾液の分泌を良くしたり消化を良くしたりとメリットはあるのですが、噛むことは悪い事ではないのですが最近みなさん噛みすぎてしまっています!!
子供の頃「硬い物を噛んで顎を発達させましょう」と言われたかもしれません。
柔らかい物ばかり食べるのと硬い物を食べるのでは顎の丈夫さなどが違ってくるので成長期の間は硬い物を食べても大丈夫なのですが、大人になってから好んで硬い物を食べるのはトラブルの原因になることがあります。
例えば硬い物とは、スルメやフランスパンなど噛み切るのが大変な食べ物のことを言います。
どうして硬い物を食べるのは良くなのか
硬い物をたくさん噛んでしまうということは顎を筋トレしてるのと同じことなのです。
筋トレしてしまった顎でくいしばるのと筋トレしていない顎でくいしばるのではどちらが歯にダメージを与えてしまうでしょうか?
筋トレしてしまった顎でくいしばった方が強い力がかかってしまいますよね。
なので、硬い物はなるべく避けて顎の筋肉がつきすぎるのを防いであげることが大切になってきます。
また、当院では「ガムは絶対にダメ!!」とお話ししています。
ガムは硬い物ではないのですが、長時間クチャクチャ噛むことによって顎が鍛えられてしまうのです。
以前「歯が痛む原因は虫歯ではなくくいしばり等が原因の可能性もある」というお話をこのブログでさせて頂きましたが、当院に通われている患者さんも痛みの原因が虫歯ではなく、くいしばりが原因の方が多いのが現状です。
くいしばりが原因で起こる症状
・歯肉が下がり歯の根元が露出することにより知覚過敏が起こる
・歯の周りにある歯根膜という膜が炎症を起こし、噛むと痛くなる
・強い力がかかることによってセラミックの詰め物や被せ物が割れる
・自分の歯自体が強い力によってかけてしまったり、ヒビが入ってしまう
・噛む力が集中してしまうとそこに骨のこぶである骨隆起ができる
・歯がグラグラしてきて歯周病に発展してしまう
・顎関節症なりやすい
・肩こりや偏頭痛になる
その他にも歯に強い力がかかってしまうと様々なトラブルが起きてしまいます。
顎が鍛えられるということは顎が張って顔も大きくなってしまうので、例えば右ばかりで噛んでいるとすると右の顎が左より鍛えられてしまっているので右側の輪郭が大きくなってきます。
よく噛んでる側の目が垂れて小さくなり、ほうれい線も深くなってくるのです。
みなさん鏡で自分顔を見てみて下さい。
どちらかの顎が張っていたり目の大きさやほうれい線の深さが左右違っていたりしませんか?
噛みすぎを気を付ければ歯へのダメージも防ぐことができ、顎の張りもなくなってくるのでシャープなお顔になりますよ(^^)
日中歯と歯を合わせないだけでも歯と顎を休ませてあげることができます。
永久歯に生え変わりずっと使い続けている歯なので硬い物を噛む、くいしばりなどを気を付けてみて下さいね。