口を開けたときに顎の関節や顎を動かす筋肉に痛みがでたり、口を開閉した時に音が鳴ったり、大きく口が開かなくなった事はありませんか?
それは顎関節症です。
症状が長く続くようでしたら治療の必要があります。
<主な原因>
- 噛み合わせが悪いために、物を食べる時に片方の顎だけで噛む。
- ほほ杖などをすることで顎がゆがんでしまう
- 食いしばりをしてしまうことで、咀嚼筋が常に緊張している状態にある
- 歯ぎしりは食いしばりをしている状態でさらに左右に動かしているため、非常に顎に負担をかけてしまう
- 姿勢の悪さによる全身のゆがみ、それにより顎の位置がずれてしまう
- 精神的なストレスや疲れによる、食いしばりや歯ぎしり(無意識に脳がストレスを発散させていると言われています)
- 外傷によるもの(交通事故や転んだりして顎をぶつけるなど)
このような原因を続けていては顎関節症は治りません。
原因を除去していくことが必要です!!
まずは顎関節の動きについてお話します。
<正常な顎関節の動き>
・口を閉じてる時は関節円板は下顎頭の上にフタのように乗っている状態になります。
・口を開ける時は下顎頭と関節円板は一緒に前方へなめらかに動きます。この時、関節円板はクッションの働きをしています。
・そのため口の開閉はスムーズに行われるのです!!
<関節音が鳴るとき>
・正常な状態と比べると、口を閉じているときもすでに関節円板は前方にずれて変形しています。
・口を開けると前方にずれている関節円板に引っかかります。
・そのまま口を開けていくと、引っかかっていた関節円板が突如外れて「カクン」と音が鳴るのです。
<口が大きく開けられない>
・関節音が鳴るときに比べ、関節円板が更に強く変形し前方へ丸まっています。
・口を開けると丸まった関節円板にひっかかります。
・関節音が鳴る時とは違い、口をさらに大きく開けようとしても変形が強いため引っ掛かりは外れません。
・そのため下顎頭が前方へ動けないため口を開けるのが制限されてしまいます。
顎関節症が原因で肩こりや頭痛・食欲不振など全身の症状も出てくる場合があります。
顎関節症の症状はほっといてもよくなりません。
例えば夜寝ている間、歯と歯を合わせないようにマウスガードを装着したり、顎の緊張をほぐすマッサージや左右の顎の動きをスムーズにさせる運動療法を行うことにより症状が軽くなったりします。
一人で悩まないでぜひ一度相談しに来てください(^^)
歯科衛生士 武井