右上5番サイナスリフト治療例

抜歯後即時埋入と同時にサイナスリフトを行った症例

術前の状態 【1】歯根破折による咬合痛を主訴として当院に来院。当日抜歯を行い後日インプラントを埋入する計画をたてました。術前の状態
上顎洞を挙上した状態 【2】粘膜を剥離してオステオトームにより上顎洞を挙上していきます。
インプラントを埋入した状態 【3】インプラントを埋入した状態。抜歯早期埋入も基本的には抜歯即時埋入と同じく低位埋入をとなります。頬側、口蓋側に骨がなく2壁性の骨欠損の状態でした。
GBRを行った状態 【4】HAメンブレンテクニックによりGBRを行います。埋入と同時にGBRを行うことで治療期間の短縮が可能となります。
縫合した状態 【5】縫合した状態。
術後10日の状態 【6】術後10日の状態。治癒は良好とは言えません。
術後20日の状態 【7】術後20日の状態。良好に治癒しています。HAメンブレンテクニックは軟組織の治癒に問題が起きても、成熟側と同等の成功率が期待できるGBRテクニックと考えてよさそうです。
骨様組織を確認した時の状態 【8】インプラント埋入後4ヶ月で2次手術へ移行します。粘膜を剥離するとカバースクリューを覆い骨様組織が確認できました。【3】と比較
口蓋側にも骨様組織が確認できた時の状態 【9】インプラント周囲の骨整形を行います。頬側のみならず口蓋側にも骨様組織が確認できます。【3】と比較
補綴物が装着された時の状態 【10】インプラントに最終補綴物を装着した状態。審美的、機能的回復がなされています。なぜ歯根破折したのか?・・・・。その問題を解決しないとこのインプラントの長期維持、安定は期待できません。問題は下顎6のC斜面にありました。チューイングにおける開口時の平衡側の干渉です。そこを見落とすと、せっかくの治療が無駄になる可能性があります。
初診時のレントゲン写真 【11】初診時レントゲン像。歯根破折による透過像が認められます。
インプラント埋入後のレントゲン写真 【12】インプラント埋入後のレントゲン像。インプラント埋入と同時にサイナスリフトにより上顎洞が挙上されています。
術後6ヶ月のCT画像 【13】術後6ヶ月のCT像。挙上された上顎洞は安定しています。GBR,サイナスリフトをインプラント埋入と同時に行いましが、追加料金は発生しません。このような症例も通常の成熟側のインプラント埋入と同等の難易度と考えています。

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