舌癖(ぜつへき)

●舌癖とは

突然ですが、舌癖という言葉を聞いたことありますか?
口腔内での舌の位置を意識したことありますか?

日常生活の中で、夢中になって本を読んだりてテレビを見ているときに、口をポカーンと開けて上下の歯の間に舌が出ていたり、飲み込む時に舌をつきだし、歯を押し出すような動きをしていないでしょうか?

これを『舌癖』といいます。

舌癖のある人は、いつも舌が口の中で低い位置や前方にあり、歯を押しています。そして、飲み込むきにさらに強い力で歯を押し出します。そのうえ唇や頬の筋肉が弱く、特にいつも口を開けている人は外側から歯をおさえる力がありません。

 

舌癖の画像 舌癖の画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは1日600回~2000回無意識に飲み込む動作(嚥下)をしています。舌癖のある人は、飲み込むたびに舌で歯を押していることになります。
そのため、出っ歯になったり、上下の歯が噛み合わなくなったり、歯と歯の間に隙間が開いたりすることがあります。

 

奥歯は噛んでいるのに前歯は噛み合わず、常に口が開いている状態のことを開口(オープンバイト)と言い、前歯でものを噛む事ができなくなります。前歯が噛み合わないことにより、噛み合わせが不安定になります。また、当たっている奥歯に対しての負担は大きくなり、詰め物が外れやすかったり、歯髄炎を起こす可能性があります。

噛み合わせが正常な場合、左右に顎を動かした時、前歯があたり、奥の上下の歯は離れ、奥歯に力はかかりません。

しかし、開口の場合、前歯が当たりがないので奥歯は噛み合ったまま離れず、歯ぎしりをしたときなど強い力がかかります。歯の摩耗や顎関節症の原因にもなります。

前歯が噛み合うことは奥歯を守る役割も果たしています。

 

また、話をする時には、その隙間に舌が入るため、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌足らずな発音になることもあります。

舌癖があると歯並びや発音に大きな影響を及ぼします。

オープンバイトの状態

 

←奥歯は噛んでいるが、前歯は噛んでいない開口(オープンバイト)の状態

 

 

 

 

●舌の正しい位置

本来舌の正しい位置は、舌の先が上の前歯の付け根辺りにあるスポットと呼ばれる丸いふくらみの少し後ろを触った状態で、舌全体が上顎にくっついている状態です。

この時、舌は歯に触れていません。

舌癖がなければ、物を飲み込むときも舌はスポットについたままの状態になります。

 

スポットポジションの位置

 

 

 

 

 

←スポットポジション

 

 

●舌癖の原因

舌癖の原因としては、

・口を開けて息をする。(口呼吸のため、舌がいつも低い位置にある)
鼻の病気→アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、蓄膿症など
喉の病気→扁桃肥大、アデノイドなど

・舌の裏のひもが短い(舌小帯が短いため舌が上あごにつきにくい)

・指しゃぶり(前歯に隙間ができ、舌が出やすくなる)

・遺伝(顔かたちや歯並びにより舌癖がでやすい)

などがあげられます。

 

●舌癖をなおすには?

舌癖のある人はトレーニングをして、舌、唇、頬など口の周りの筋肉をつけ、正しい飲み込み方を覚えなければなりません。そして、トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態を保ち、日常生活の中で正しい飲み込み方を習慣化する必要があります。

その為に行うトレーニングをMFT(oral myofunctional therapy)と言い、舌癖のある患者様には積極的にトレーニングを行うようお伝えいています。

舌癖に少しでも心当たりがある方はご相談ください!

 

 

LINEで送る
Pocket